松山市が目指す街づくり
松山市では全国的な少子高齢化が進む中で、公共交通や歩行者・自転車に配慮した「歩いて暮らせるまちづくり」を進めています
花園町通りの整備、ロープウェイ街商店街の整備、道後温泉前・駅前の整備などもその一環で、整備後の景観は高く評価されていてグッドデザイン賞や国土交通大臣賞などを受賞しています!
松山市駅前の現況
松山市駅前はバス・路面電車・郊外電車などのターミナルとなっていて、乗降客数は1日約3万人で四国最大の交通結節点になっています
市駅は「花園町通り」と「まつちかタウン」「銀天街」をつなぐ役割もしているため、人通りは数値以上の賑わいとなっています
現在、郊外電車やバス・タクシーから市内電車へ乗り換えるには、道路の横断が必要なためアクセスが良いとは言えません
整備イメージ
公開された整備イメージをまとめると
- 路面電車の電停を市駅側に配置
これにより現在ネックだった郊外電車との乗り換えがスムーズに行えるようになります - バスロータリーは東側に、一般車とタクシーは西側に分けて配置
両者が分けられることで安全にそして分かりやすい導線が確保されます。現在のロータリーはバスもタクシーも一般車も全てが同じ道路を共有しているので、一般車がバスの乗降場を塞いで妨害することもあり、公共交通の定時性が守れないことがあります。定時性が上がれば利用者が増えるというデータもありますので、利用者減による減便や廃線から守るためにもいい計画だと思います - 路面電車の電停北側に交流広場を新設
今回の計画の肝だと思うのはこの交流広場の新設です。今まで一体感のなかった市駅前に広場ができることで、通り過ぎるだけだった場所からイベントや待ち合わせなど目的をもって訪れる場所になります
工事はすでに一部始まっていますが、来年度2024年からは「東西ロータリーの整備」や「市内電車の線路移設」など本格的な工事になる予定です
ちなみに今回の松山市駅前広場整備事業では放置自転車対策として、立体駐輪場の整備や路上駐輪場の整備と、渋滞対策として千舟町通りの車線変更も行われる予定です
工事は2022年から始まっていて、全ての計画の完成は2026年度を予定しています
今後の進捗状況報告について
今回(#1)として第1回目の記事をお届けしましたが、今後はシリーズとして毎月1回記事にしてお届けしたいと考えています。街の中心の再開発なだけに今後の行く末を記録に残していきたいですね!
参照:松山市 公式HP「松山市駅前広場整備計画」