再開発が進められている「JR松山駅」の工事進捗状況をお伝えするシリーズ、今回は新JR松山駅の開業日レポート【後編】です!前編では、開業日の改札口より「外の様子」をお届けしましたが、この記事では改札内に入って「中の様子」を詳しくレポートします!
▼前回の記事(2024年9月:開業日レポート【前編】)はこちら
「新・JR松山駅」開業日の改札内の様子

改札の外は本当にたくさんの人で賑わっていましたが、改札内に入ると、比較的余裕がある感じでした。 やはり、「入場券」を買ってまで中を見学する人は少ないようですね。

改札の横でしばらく様子を見ていたんですが、普段はこれぐらいの人通りでも、電車が到着すると、中央改札から左のエスカレーターのところまで行列ができて、詰まってしまう場面が何度かありました。 やはり、中央改札の自動改札機が、入退場合わせて4台しかないというのは、少ないと感じますね。

中央改札の正面にあるエスカレーターをぐるっと周り込むと、「南改札」や、各ホームへ向かう「エレベーター」に繋がる通路があります。

エレベーターは、各ホームごとに1台ずつ設置されていて、そのエレベーターの間に「南改札」が設けられています。 現時点では、この南改札を利用している人はほとんど見かけませんでしたが、今後「駅ビル」ができたり、周辺に商業施設などが完成すれば、利用者は増えてくるでしょうね。

続いて、エスカレーターで2階に移動します!

2階のこの空間は、駅の「ホーム」と「改札口」を繋ぐコンコースの役割を果たしています。 ここには、各乗り場へ向かう「階段・エスカレーター・エレベーター」が設置されていて、その他にも「待合室」と「トイレ」もありました。

コンコースの一番奥には「トイレ」や「授乳室」があります。 ここには、JR四国では初となる「男女共用トイレ」があるほか、着替えなどにも使える「フィッティングボード」も備え付けられています。

「2階 待合室」へは、「3番・4番ホーム」へ向かう階段の横から入ることができますよ。

待合室の中の設備としては、「喫煙所」と「自動販売機」がありました。 特に自動販売機では、飲み物だけでなく、愛媛らしい「じゃこ天」「鯛めし」「スイートポテト」といったものや、「今治タオル」まで販売されていましたね。

待合室は、手前のスペースだけでなく、奥の方にも広がっています。

さらに、この待合室は「台湾交流ギャラリー」を兼ねています。台湾の「松山駅」や鉄道に関する資料や解説が、パネルや映像で紹介されていました。

奥の待合室の座席は明るい色で、外が見えるようにブラインドも開けられていました。

座って眺める景色も、本当に気持ちの良いものでした。 今はまだ再開発の途中で更地が目立ちますが、これからの松山駅周辺の発展によって、数年後にはこの景色も大きく変化しているだろうと期待しています。

階段を上って、「3階 ホーム」まで来ました。 ちょうど8000形の「アンパンマン列車」が到着したようですね!

新しい松山駅は、ホームがひとつ増設されたことで、「特急宇和海」(松山~宇和島)と「特急しおかぜ・いしづち」(松山~岡山・高松)が、同じホームで対面乗り換えできるようになりました。 利用者にとっては、乗り換えが格段にスムーズになるというメリットがあります。

ホームには、乗客の安全を確保するための様々な工夫が見られます。 例えば、酔った方が立ち上がったときにホームの下に転落しないように、ベンチの向きも工夫されていますね。

万が一、ホームに転落した人を発見した場合は、設置されている「SOSボタン」を押して駅員さんに知らせることができます。 こうした安全のための設備や工夫が、本当に至る所に施されていました。 ちなみに、この「SOSボタン」の設置は、JR四国では坂出駅に続いて2番目だそうですよ。
まとめ|新しい松山駅のこれから
以上で、「前編」と「後編」に分けてお伝えしてきた「新・JR松山駅」開業日の現地レポートは終わりです! 長い年月をかけて行われた高架工事は、多くの方に期待されていたと思いますが、その期待に見合う素晴らしい駅になったのではないでしょうか。開業日に訪れていた皆さんの顔はとても明るく、これからの松山の発展にワクワクしているようにも見えました。
松山駅周辺では今後、「駅ビル建設」や「バスタ整備」、「商業施設などの誘致」、「アリーナ建設」といった大規模なプロジェクトも控えていますので、これからも定期的に再開発の様子を記事にしていきたいと思います!
今月の「JR松山駅周辺再開発進捗状況」レポートは以上となります。
来月の更新も、ぜひお楽しみに!
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