松山に国際会議場が誕生?「MICE施設」計画をわかりやすく解説

現在、愛媛県県民文化会館の周辺では、松山の未来を大きく変える可能性を秘めた「MICE(マイス)施設」の整備計画が着々と進められています。
- そもそも「MICE施設」って何?
- 県民文化会館前にどんな規模の施設ができるの?
- なぜ今、松山にMICE施設が必要なの?
- 今後のスケジュールはどうなってる?
この記事では、県民文化会館周辺の再開発計画や、松山市に新しく整備される『MICE施設』の全貌について知りたい方のために、最新情報を分かりやすくまとめました。
MICEって何?なぜ全国で注目されているの?
まず、聞き慣れない「MICE(マイス)」という言葉ですが、MICEとは、以下の4つの単語の頭文字をとった造語のようです。
- Meeting(企業等の会議)
- Incentive Travel(企業の報奨・研修旅行)
- Convention(国際機関・団体、学会等が行う国際会議)
- Exhibition/Event(展示会・見本市、イベント)
簡単に言うと、「ビジネスや学術目的で多くの人が集まるイベントを開催できる、大規模な施設」のことになります。
現在、国は「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」を掲げ、日本での国際会議の開催件数を増やす目標を立てています。そのため、松山のような地方都市でもMICE施設の整備や誘致活動が活発になっているのです。
どうなる?県民文化会館前のMICE施設整備計画の概要
それでは、本題の県民文化会館前の計画について見ていきます。この計画は、これまで民間事業者の公募が2度にわたり不調に終わるなど、紆余曲折がありました。しかし、建設費の高騰などの課題を踏まえ、県と民間が役割分担をする形で計画が再検討され、具体的な方向性が固まってきました。
計画の最新情報まとめ

現在の計画のポイントは以下の通りです。
- ターゲット: 2,000人~2,500人規模の学会や大会
- 役割分担:
- 愛媛県: 会議施設と駐車場を整備
- 民間事業者: 宿泊施設(ホテル)を整備
- 場所:
- 会議施設: 県民文化会館の西側県有地
- 駐車場・ホテル: 県民文化会館の南側県有地
県と民間がそれぞれの得意分野を活かすことで、より実現性の高い計画へと見直された形です。
なぜ「県民文化会館前」なの?その理由とメリット
どうして県民文化会館周辺が選ばれたのでしょうか?
それは、ここにしかない強みがあったようで、西日本最大級のメインホール(2,725席)を持つ既存の県民文化会館との連携です!

新しい会議施設と県民文化会館が一体となることで、
- 全体会: 県民文化会館のメインホール
- 分科会や展示: 新しい会議施設
- 懇親会: 県民文化会館のバンケットホール
といったように、大規模な学会や会議のプログラムを1つのエリアで完結させることができます。これは主催者にとって非常に大きなメリットです!
さらに、道後温泉エリアに近いという立地も強み。会議の後に参加者が道後温泉を訪れる「アフターMICE」の需要も期待でき、地域全体への経済効果が広がります。

どのくらいの規模?新施設のスペックと活用例
検討されている施設の具体的な規模も明らかになってきました。
会議施設のスペック
- 参加可能人数: 2,000人~2,500人
- 平土間ホール: 1,500㎡~2,000㎡
- 会議室: 3室~4室(各300㎡程度)
- 延床面積: 5,300㎡~7,100㎡
この規模により、複数の分科会や展示会を同時に開催することが可能になります。
誘致するホテルの特徴

南側の土地に誘致されるホテルは、ただのビジネスホテルではなく、海外からのVIPや富裕層にも対応できる「質の高いホテル」を目指しているそうです。具体的には、グレードの高い客室や会食会場、リラクゼーション施設などを備え、民間事業者の自由な発想で魅力的な施設が提案される予定です。
MICE施設の具体的な活用例
この施設では、以下のような様々なイベントの開催が期待されています。
- 国際会議、国内の学術会議
- 企業の全国支店長会議、研修旅行
- 大規模な展示会、商談会
- 文化行事や地域のイベント など
ビジネスから文化交流まで、松山の新たな拠点となりそうですね!
MICE施設で松山はどう変わる?期待される2つの効果

MICE施設ができることで、私たちの街・松山にはどのような良いことがあるのでしょうか。大きく分けて2つの効果が考えられます。
① 経済的効果
会議やイベントの参加者は、宿泊、飲食、交通、お土産の購入など、一人あたりの消費額が大きいと言われています。多くの人が松山を訪れることで、地域経済が潤い、新たな雇用が生まれるなどの波及効果が期待されます。
② 社会的効果
国際的なイベントが開催されることで、「松山」の名前が国内外に知れ渡り、都市としてのブランドイメージが向上します。また、様々な分野の専門家やビジネスパーソンが松山に集うことで、新たなビジネスチャンスや文化交流が生まれるきっかけにもなります。
気になる今後のスケジュールは?
最後に、今後の大まかなスケジュールです。
- 2025年10月: 事業の基本方針(活用の方向性)を公表
- 公表以降: 民間事業者から意見を募る「サウンディング調査」や、公募要件の検討を開始
- 時期未定: 事業協力者の募集
まだ具体的な完成時期は示されていませんが、計画が大きく前進したことは間違いありません。今後、民間事業者の公募などが本格化していくことになります。
まとめ

今回は、愛媛県県民文化会館前で進むMICE施設整備計画について、最新情報を詳しくご紹介しました。
- 県と民間の役割分担で計画が再始動!
- 県民文化会館と連携し、2500人規模の大会に対応
- 質の高いホテルも誘致し、アフターMICEで道後温泉も活性化
- 経済効果や都市ブランド向上など、松山の未来に大きなプラス
計画が実現すれば、県民文化会館周辺は松山の新たな交流拠点として生まれ変わるかもしれませんね。「街楽松山」でも、引き続きこの計画の動向に注目し、最新情報をお届けしていきます!
松山市周辺の再開発情報
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「愛媛県県民文化会館周辺 県有地活用策」基本情報
愛媛県県民文化会館周辺 県有地活用策
住所 | 〒790-0843 愛媛県松山市道後町2丁目5-1 |
整備内容 | 愛媛県:会議施設、駐車場 民間事業者:宿泊施設(ホテル) |
アクセス | 伊予鉄 市内電車「南町駅」から徒歩1分 |
HP・SNS | 愛媛県 公式サイト |
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