
松山市駅前では、今まさに大規模な再開発プロジェクトが進んでいます。駅前広場やロータリーが整備されるのはもちろん、注目の路面電車の駅前移設も予定されていて、駅周辺の利便性や街の雰囲気がガラリと変わろうとしています。
この記事では、そんな工事の最新進捗やリニューアル予定の施設、駅前広場やロータリーの計画などを、分かりやすくまとめてみました。さらに「街楽松山」では、これまでの工事の歩みも時系列で記録していますので、「昔の駅と今の駅、どれだけ変わったんだろう?」と気になる方も楽しめる内容になっています。
松山市駅前再開発とは?プロジェクトの概要と目的

このプロジェクトの目的は、鉄道や路面電車、バス、タクシー、自家用車、そして歩行者まで、みんながスムーズに乗り換えや移動ができるようにすること。そして、新たに駅前広場を整備して、待ち合わせやイベントなどにも使える賑わいのある空間を作ることです。
これによって、松山の中心ターミナルとしてふさわしい、便利で安全、そして活気あふれる駅前エリアを目指しているそうです。
なぜ再開発が必要?背景と目指す姿

長年、松山の中心ターミナルとして多くの人に利用されてきた松山市駅前ですが、時代の変化とともにいくつかの課題も出てきていました。例えば、鉄道や路面電車、バス、タクシー、自家用車、そして歩行者といったさまざまな交通手段の間で、スムーズに乗り換えができなかったり、混雑が起きたりすることが少なくありません。
さらに、駅を利用する人や地域の人が気軽に立ち寄れる、ゆったりとした駅前広場も十分とは言えない状況です。

こうした背景を踏まえ、松山市駅前再開発プロジェクトでは、駅前の課題を解消し、未来の松山の顔としてふさわしい空間をつくることを目指しています。
▼具体的には
- 路面電車の駅を松山市駅側に移設し、鉄道・バス・タクシー・自家用車・歩行者の乗り換えをスムーズに
- バスと一般車・タクシーのロータリーを分けて混雑を緩和
- 憩いや交流を生み出す、駅前広場の新設
- 歩行者優先の、安全で快適な駅前空間の整備
などが計画されているようです!
再開発の全体スケジュール

松山市駅前再開発プロジェクトは、とても規模の大きい工事で、完成までには複数のフェーズに分けて段階的に進められています。
計画・設計から始まり、基礎工事、駅前広場やロータリー、路面電車関連の主要構造物建設、仕上げ工事、そして供用開始へと進み、全体の完成は令和8年度の予定です。
※最新で正確なスケジュールは、松山市の公式サイトでご確認ください。
「街楽松山」では、このプロジェクトの進捗や現地の変化を、定期的にレポートとしてお届けしていきます。
生まれ変わる松山市駅前エリア:広場・路面電車・ロータリーはどう変わる?

このセクションでは、完成後の新しい駅前がどんな姿になるのか、工事前の様子とイメージ図を見比べながらご紹介していきます。
松山市駅前の現状

駅前のロータリーは、路線バス、リムジンバス、タクシー、一般車、通過車がすべて同じ場所を利用しているため、いつも混雑しがちです。バス停に一般車が停まってしまうこともあり、安全面や利便性の改善が求められていました。

現在の路面電車の乗り場は、郊外線やバス停と道路で分断された場所にあるため、信号待ちが発生し、乗り換えが不便です。雨の日には、横断歩道を渡るだけでも傘を差さなければならず、さらに手間がかかっていました。

駅前にはバス停とベンチがあるだけで、駅利用者や地域住民がゆったり滞在できる広場はありません。イベントスペースなども整備されておらず、駅前はただ通り過ぎるだけの場所になってしまっています。
松山市駅前の完成イメージ

こちらは、松山市が公開した「松山市駅前広場完成後」のイメージ図です。完成後は駅前がエリアごとに分かれ、駅東側には「バス専用ロータリー」、駅西側には「一般車・タクシーロータリー」、松山市駅側には「路面電車駅の移設」、駅北側には「交流広場の新設」が予定されています。

駅西側から見た駅前全体のイメージです。手前には「一般車・タクシーロータリー」が配置され、路面電車駅が松山市駅側に近づいたことで北側に空間が生まれ、そこに広場が設けられます。画像奥側には「バス専用ロータリー」も確認できます。

整備が完成すると、松山市駅の郊外電車と路面電車の乗り換えがスムーズになります。駅前中央には「大屋根」が設置されるため、雨の日でも濡れずに移動できるのが嬉しいポイントです。

普段は開放的な駅前空間として機能し、イベント時にはステージの設営やキッチンカーの出店なども予定しているそうです!
▼完成イメージ図(全11枚)は、こちらの記事で公開しています
【時系列】松山市駅 再開発 工事進捗レポート

最後に、街楽松山が記録してきた松山市駅前再開発の工事の様子を、日付順にご紹介します。過去からの変化をご覧ください。
2025年
- 11月:【2025年11月】松山市駅前 再開発レポート#24:大屋根・乗降場の整備が進行中
- 10月:【2025年10月】松山市駅前 再開発レポート#23:大屋根工事と新設された仮設通路
- 9月:【2025年9月】松山市駅前 再開発レポート#22:デジタル時刻表の運用開始や旧電停の解体進捗は?
- 8月:【2025年8月】松山市駅前 再開発レポート#21:新路面電車駅が開業! – (市内電車が新電停に!)
- 7月:【2025年7月】松山市駅前 再開発レポート#20:運用開始1か月前の「新・路面電車駅」詳細 – (「新・路面電車駅」の工事進捗状況)
- 6月:【2025年6月】松山市駅前 再開発レポート#19:チケットセンター移転と新ランドマーク「金時計」誕生 – (新・路面電車駅の開業日が決定)
- 5月:【2025年5月】松山市駅前 再開発レポート#18:路面電車移設工事の進捗とロータリーの最新情報 – (ついに路面電車の線路が繋がる)
- 4月:【2025年4月】松山市駅前再開発レポート#17:路面電車駅の移設工事進む!駅前広場・花園通りの最新状況 – (新・路面電車駅で線路敷設工事が始まる)
- 3月:【2025年3月】松山市駅前再開発レポート#16:開放感のある駅前へと進化中!気になる工事の進捗 – (バス専用ロータリー周辺の様子をお届け)
- 2月:【2025年2月】松山市駅前再開発レポート#15:バス乗り場の本格運用が始まる! – (バス乗り場の本格運用が始まる)
- 1月:【2025年1月】松山市駅前再開発レポート#14:現地の最新情報とR7年の取り組み内容も紹介! – (新・路面電車駅の移設工事が進む、R7年の工事内容も紹介)
2024年
- 12月:【2024年12月】松山市駅前再開発レポート#13:社会実験イベントなど賑わい作りの模索が始まる! – (駅前広場を想定した社会実験イベントの開始)
- 11月:【2024年11月】松山市駅前再開発レポート#12:着実に進むバス停工事で利用者も快適に! – (新・路面電車駅の移設工事が始まる)
- 10月:【2024年10月】松山市駅前再開発レポート#11:バス乗り場が東側ロータリーへ集約! – (バス乗り場が「東側ロータリー」へと集約)
- 9月:【2024年9月】松山市駅前再開発レポート#10:広場に「ランドマーク照明」を発見! – (市駅前の「ランドマーク照明」が設置される)
- 8月:【2024年8月】松山市駅前再開発レポート#9:バス停の屋根設置と階段のリニューアルを確認! – (市駅東側のバス停に屋根が設置される)
- 7月:【2024年7月】松山市駅前再開発レポート#8:ついに東西ロータリーの運用が始まる! – (バスロータリーと一般車・タクシーの分離運用が始まる)
- 6月:【2024年6月】松山市駅前再開発レポート#7:広場前のファサード整備が始まる! – (ロータリー周辺にある建物のファサード整備工事が始まる)
- 5月:【2024年5月】松山市駅前再開発レポート#6:立体駐輪場の整備状況とエスカレーター撤去! – (まつちかタウンへのエスカレーター撤去工事が始まる)
- 4月:【2024年4月】松山市駅前再開発レポート#5:撤去や解体工事が進む駅前ロータリー! – (柵の撤去や解体工事に着手)
- 3月:【2024年3月】松山市駅前再開発レポート#4:中ノ川通りの歩道駐輪場が完成! – (中ノ川通りの路上駐輪場が完成)
- 2月:【2024年2月】松山市駅前再開発レポート#3:中ノ川通り沿いに動きあり! – (中ノ川通りで路上駐輪場の整備が始まる)
2023年
- 11月:【2023年11月】松山市駅前再開発レポート#2:完成後の最新イメージ図を全て公開! – (全11枚の最新完成イメージ図公開)
- 10月:松山市駅前再開発レポート#1:駅前の現況と整備スケジュール! – (松山市駅前の現況、工事スケジュールの確認)、【関連記事】【松山市駅】花園町通りのアーケード撤去状況を見てきた! – (隣接している「花園通り商店街」のアーケード撤去)

