【全国初】松山で「運転席無人」の自動運転レベル4バスが本格運行!
伊予鉄グループが、公式サイトにて「運転席無人」の自動運転レベル4による路線バスの本格運行を、2026年1月から開始すると発表しました!

自動運転にはレベル0から5までありますが、「レベル4」とは、特定の走行環境条件(場所や天候など)の中であれば、運転操作の全てをシステムが担う状態を指します。つまり、緊急時も含めてシステムが対応するため、「運転席に人がいなくてもよい」というのが最大の特長です。これが路線バスとして本格運行するのは全国で初めてのことだそうです!
さらに、路線上にある踏切を自動運転で通過するのも、なんと世界初の事例になるとのこと。松山から、すごい技術が発信されますね!
いつから?どのルートを走るの?【運行ルート・バス停】
「運転席無人バス」が走る路線と開始時期は以下の2路線です。
① 松山環状線
- 運行開始(予定): 2026年1月
- 営業キロ: 1周 7.4km
- 運行日: 毎日

市駅や県庁前、大街道、松山環状線、県病院など、松山市中心部の主要な場所をカバーするルートでの運行となるようです。
② 道後・松山城線
- 運行開始(予定): 2026年2月
- 営業キロ: 片道 2.0km
- 運行日: 毎日

こちらは道後温泉と松山城(ロープウェイのりば)を結ぶ、まさに観光のゴールデンルートですね!観光客の方にも喜ばれそうです。
乗り方は?支払い方法(運賃)はどうなる?
さて、一番気になるのが「乗り方」と「支払い方法」です。 特に支払い方法は、大きな注意点があります。
現金不可の「完全キャッシュレス」運行です
今回導入される自動運転バスは、現金収受のない「完全キャッシュレス方式」で運行されます。つまり、バス車内で現金(小銭・お札)は一切使えません!
利用できる決済手段は以下の通りです。
- 全国交通系ICカード(モバイル含む)
- みきゃんアプリ
これは、国土交通省の「完全キャッシュレスバス実証運行」にも選定されている取り組みとのこと。 乗る前に、必ずICOCAやSuicaなどのICカード、または「みきゃんアプリ」の準備をしておきましょう!
どんなバス?安全性は?

今回導入される車両は、環境にも配慮したEV(電気自動車)バスとのこと。
- システム: BOLDLY(株) (ソフトバンク子会社)
- 車両サイズ: 長さ 約5.3m × 幅 約2.3m × 高さ 約2.8m (通常の路線バスより一回り小さいサイズ感ですね)
- 座席数: 11席
- 最高速度: 40km/h
- 安全センサー: カメラ13個、LiDAR(ライダー)5個
「LiDAR」というのは、レーザー光を使って周囲の物体との距離や形を正確に把握するセンサーのことです。これら多数のカメラやセンサーで、360度しっかり安全確認しながら走行する仕組みです。
他の自動運転バスはどうなる?(観光港・梅本・八幡浜)
松山観光港のレベル4バスは「運行休止」
現在、松山観光港で運行しているレベル4の自動運転バスについては、今回の新しい2路線(松山環状線、道後・松山城線)の本格運行に注力するため、10月末をもって運行を休止し、通常車両での運行に戻るそうです。
梅本・八幡浜ではレベル2の実証運行がスタート
一方で、新しい実証運行も始まります。
- 松山市梅本: 2026年1月より、期間限定でレベル2の実証運行
- 八幡浜市: 同時期に、伊予鉄南予バスによるレベル2の実証運行
レベル4の本格運行と並行して、様々な地域で実証が進んでいくようです。
まとめ
- 2026年1月から「松山環状線」でスタート
- 2026年2月から「道後・松山城線」でスタート
- 路線バスとして全国初の「運転席無人」レベル4
- 支払いは「完全キャッシュレス」(現金不可!)
ついに松山の街を「運転手さんがいないバス」が普通に走る日が来るんですね…!運行が始まったら、「街楽松山」でもいち早く乗車レポートをお届けしたいと思います!お楽しみに!
